森見登美彦 3 冊目読了です。有り体に言えばパラレルワールドものでしたが、
（以下ネタバレあり）
どんな選択をしても、結局のところ小津からは逃れられず、樋口氏と絡み、明石さんとくっ付いて大団円ということでした。ただ、それぞれの世界が微妙に結びついており、単純でないところがお話を面白くしているのかと。
蛾の大群は想像しただけでも身の毛がよだちます。僕はてっきり小津が絡んでいるのかと思っていましたが、無限四畳半（結局無限ではありませんでしたが）は、そのために用意された装置だったという解釈をしました。明石さんとくっ付くにはどうしても蛾の大群は必要ですからね。
とにかく、面白かったです。森見登美彦は文体に慣れが必要ですが、慣れてしまえばホントに面白いです。アニメ版もあるようなので観てみましょう。
